大洗鹿島線を育てる沿線市町会議と鹿島臨海鉄道が9月27日、「鹿島臨海鉄道大洗鹿島線フォトコンテスト」の受賞者を発表した。

「臨鉄社長賞」を受賞した石田宜大さんの「永遠（とわ）」

　同コンテストは、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の車窓からの風景や、列車が四季折々を駆ける沿線風景、駅のホームでのワンシーンなど、大洗鹿島線の見どころとなるような写真をテーマに募集。30人から71点が集まった。

　審査の結果、「沿線会議賞」に常澄～大洗間で、田植え前の水田に鹿島臨海鉄道の列車が映る渡邉貴宣さんの作品「水鏡」が選ばれた。大洗鹿島線を育てる沿線市町会議会長の国井豊大洗町長は「白んだ空が上下に広がり、列車が空を駆けていくような、幻想的な一枚に、まず心が奪われた。長年、地域の足として走り続けてきている6000形の車両と沿線の民家、そんなありふれた風景が、限られた時期のみ出現する広大な水鏡によって、がらりと雰囲気を変え、思わず目を奪われるほどの絶景となる刹那を見事に捉えている」と講評する。

　「臨鉄社長賞」は、常澄～大洗間で撮影した石田宜大さんの「永遠（とわ）」、鹿島臨港線鹿嶋市平井で撮影した稲穂（ハンドルネーム）さんの「緑のトンネルをぬけて」。

　「りんてつ賞」には、川﨑淳平さんの「小雨の通学路」、廣瀬泰成さんの「朝焼けの大洗鹿島線」、渋井博道さんの「日の出30分前」、宇留野稜さんの「非日常」が選ばれた。

　受賞者には、賞金や大洗鹿島線沿線市町特産物などが贈呈された。入賞作品は、鹿島臨海鉄道カレンダーや大洗鹿島線の広報宣伝などに使われる予定。